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西陣爪掻本綴織(にしじんつめかきほんつづれおり)
繊細で生き生きとした文様は、緯糸(よこ糸)だけで表現します。緯糸は図柄(デザイン)通り、さまざまな色糸を使って織込んでいきます。こうした文様は、ノコギリの歯のようにギザギザにした指頭の爪で、丹念に糸をかき寄せ、織込んでいきます。まさにそれは、手技を超えた「爪先の技」。爪の先で一糸一糸かき寄せながら、文様に生命を与えます。それが西陣爪掻本綴織なのです。
つづれ織の起源はエジプトだと言われています。紀元前15世紀の王墓からつづれ織の衣類などが見つかっています。その後、各地に広がっていき、東洋にはシルクロードから伝わったのです。日本においては仏教の伝来とともに伝わったとされ、それらの遺品は法隆寺や正倉院の裂に見ることができます。現存する最古の綴織は、約1200年前に作られたとされる奈良の當麻寺の国宝「當麻曼荼羅図」といわれています。一辺が4メートルにもおよぶ大作でその、流麗巧緻な織りの技法は高く評価されています。
やがて京都の仁和寺(西暦888年創建)や本願寺などの僧侶によって綴織による装飾品などが織り始められました。西陣においては、江戸時代中期、井筒屋(林)瀬平が綴織を織ったという記録(西陣天狗筆記)があります。
詳しくは下記の各認証団体へお問い合わせください。
- 地域団体商標
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認証団体名 特許庁審査業務部商標課 地域団体商標・小売等役務商標推進室 TEL 03-3581-1101 内線2828番、2807番 FAX 03-3580-5907 郵便番号 100-8915 住所 東京都千代田区霞が関三丁目4番3号 URL http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/t_torikumi/t_dantai_syouhyou.htm
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登録団体名 (権利者)西陣織工業組合 TEL 075-432-6131 URL http://www.nishijin.or.jp
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